ブログBLOG

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 読んだ本
  4. ノーフォールト

BLOGブログ

ノーフォールト

実は、私が出産する数ヶ月前に読んだ本です。
普通分娩はほぼ無理、ということがわかっていたので帝王切開での出産を心の中で覚悟していたころです。

「私ももうすぐ出産…」そう思っている時期だったからでしょうか。
仕事柄、医療小説はほぼ読んでいますが、この本は仕事関係なく純粋に引き込まれて一晩で読んでしまいました。

そして「もし出産時に何かあっても、絶対に先生を訴えたりしないでね。」と家族に伝えたのを覚えています。

出産日はあくまで予定、24時間いつ産まれてもおかしくない…そんな患者の状態を可能な限り把握しつつ、自分の時間をほとんど削って診療して下さる医師の方には本当に頭が下がります。

私は個人病院で出産したのですが、世の祝日に関係なく先生が診に来て下さり、日中外来をこなす合間や後に顔を出して下さることに感謝の気持ちでいっぱいでした。
きっと旅行もほとんど行けないでしょうし、日々完全に仕事を忘れられる時間もないのではないでしょうか。

医学が発達したおかげで、昔は助からなかった命が助けられるようになってきています。だんだん「助からなくて当たり前」から「助かって当たり前」という意識になっている気がします。

無過失補償制度はもちろん大切ですが、関与度の大小関係なく命を救ってくださる医療関係者の方に対する信頼・尊敬の念を持つ患者でありたいな…とも思います。

ノーフォールトをamazonで見る
文庫版ノーフォールト(上)を楽天ブックスで見る
文庫版ノーフォールト(下)を楽天ブックスで見る