COLUMNコラム
残念なホームページ
「ホームページをリニューアルしたのに、患者さんが減った…」
というご相談を先日、いただきました。
早速見せていただくと…
オシャレできれいだけど、欲しい情報にたどりつけないホームページ…
最近リリースされた、きれいなイメージ写真を使って、
先生の写真や機器なんかも、上手に画像処理がされていて、
とっても「きれいな」ホームページになっています。
だからこそ、先生も納品時には満足されていたようです。
でも、患者さんが前よりも来ない。ホームページからの患者さんが減っている…。
ホームページから集患できない原因は色々考えられますが、
新しくなったホームページを見て一番最初に思ったのは、「見づらい!!!」
医療機関の最終目的は、「来院してもらうこと」です。
ホームページで情報を提供して、「行ってみようかな」と思っていただくことが大事です。
その、「行ってみようかな」という気持ちを削ぐモノは、極力排除しなければいけません。
先生が欲しいのは見た目のよい「アート」ですか?結果が出る「ツール」ですか?
普通のホームページ制作会社さんのほとんどは、
単に院長先生が言われることを、「かしこまりました」と言ってホームページにするだけ。
そして、言うのは、「今回の『作品』、とってもいいものに仕上がりましたね!」
先生は何十万、何百万円も支払って、「芸術品」を作ってもらったのでしょうか?
支払った費用以上の集患効果を期待して、「広報のための道具」を作ってもらったのではないのでしょうか?
『作品』を作って、結果(=集患)が出るなら問題ありません。
でも、ほとんどの院長先生はホームページで、どうやったら結果につなげることができるかを知らないのです。
残念ながら、ほとんどの制作会社さんもデザイナーさんも、医療機関のサイトでどう結果を出すか知らないのです。
そんな、だれも「結果を出す方法」について分からずに、
見た目を重視した『作品』を作ってしまうから、結果が出ないのです。
ホームページを訪れた人は、3秒で自分の欲しい情報があるかどうかを判断
大切なのは、見た目ではなく、使う人(=見込み患者さん)にストレスを与えないことです。
「来院してもらう」という目的のために、患者さんの思考・行動パターンを分析して、
それにあわせて、スムーズに動線をつなげていくことが大切なのです。
ホームページを見ている人は、2~3秒で、使えるかどうかを判断します。
ほしい情報がない、と思ったら、その中で探すことはせず、
別の「わかりやすい」サイトに移動してしまうのです。
見た目はいい、でも患者さんは来院してくれない。
そんな残念なホームページにならないように、気をつけましょう。