コラムCOLUMN

  1. HOME
  2. コラム
  3. 患者さんに”読んでよかった”と思われるブログの書き方

COLUMNコラム

患者さんに”読んでよかった”と思われるブログの書き方

「ブログは書いているけど、本当に読まれているのかな…?」
「更新はしているけど、反応がないから効果がわからない」

そんなふうに感じたことはありませんか?

実は、患者さんの心に残るブログと、読み流されてしまうブログには、明確な違いがあります。

それは、「誰に」「何を」伝えたいかが明確かどうか。

難しい医学用語や長い文章は必要ありません。
ほんの少しの工夫で、「この先生に診てもらいたい」「このクリニック、行ってみよう」と思ってもらえるブログに変わります。

今回は、明日からすぐに使える3つの実践的なコツをご紹介します。


コツ① 1記事=1テーマに絞る

なぜ大切なのか?

複数の話題を1つの記事に詰め込むと、患者さんは「結局、何が言いたいの?」と混乱してしまいます。

例えば、こんな記事を見たことはありませんか?

❌ 悪い例:

「今週はインフルエンザの患者さんが増えています。花粉症の相談も多いです。そういえば、待合室の雑誌を新しくしました。年末年始の休診日もお知らせします。」

これでは、患者さんの印象に何も残りません。


改善するとこうなります

✅ 良い例:

「インフルエンザが急増中。こんな症状があったらすぐ受診を
今週に入り、インフルエンザの患者さんが急増しています。特に高熱(38℃以上)と全身のだるさが特徴です。お子さんの場合は、食欲がなくなったり、機嫌が悪くなることも。早めの受診をおすすめします。」

1記事=1テーマに絞ることで、読みやすさも、記憶に残る度合いも段違いです。


💡実践のコツ

  • 書く前に「今日は何について書くか」を一言で言えるようにする
  • 関係ない話題は、別の記事として分ける
  • 迷ったら「患者さんが一番知りたいことは何?」と自問する

所要時間:5分でOK。話題を絞れば、短時間で書けます!


コツ② いきなり結論から伝える

なぜ大切なのか?

患者さんは忙しい合間にスマホでブログを読んでいます。
最初の2〜3行で「自分に関係ありそう」と思わなければ、すぐに離脱してしまいます。

新聞記事と同じように、一番大事なことを最初に書く——これだけで読まれる確率がぐっと上がります。


改善するとこうなります

❌ 悪い例(結論が最後):

「最近、喉の痛みを訴える患者さんが増えてきました。風邪かなと思って様子を見ている方も多いようです。でも実は、今の時期は溶連菌感染症の可能性もあります。」

✅ 良い例(結論が最初):

「喉の痛み、今の時期は”溶連菌”かもしれません
風邪と思って様子を見ている方も多いですが、溶連菌感染症の可能性があります。抗生物質が必要なケースもあるため、長引く場合は早めに受診してください。」

まるで診察と同じ。「まず答え」から話すと、患者さんは安心して読み進められます。


💡実践のコツ

【結論→理由→補足】の順で書く

  1. 結論(一番伝えたいこと): 「〇〇の可能性があります」
  2. 理由(なぜそう言えるのか): 「今週、患者さんが増えているから」
  3. 補足(具体的なアドバイス): 「こんな症状があれば受診を」

この3ステップを意識するだけで、伝わりやすさが劇的に変わります。


コツ③ “先生らしさ”を一言入れる

なぜ大切なのか?

患者さんは、医学的な正しさだけを求めているわけではありません。
「この先生はどんな人?」「どんな診療をしてくれるの?」——そんな”人となり”を知りたがっています。

専門知識だけのブログは、どのクリニックでも同じ。
「先生らしさ」が加わることで、はじめて”選ばれる理由”になるのです。


改善するとこうなります

❌ 事務的な書き方:

「インフルエンザ予防接種を実施しています。ご予約ください。」

✅ 先生らしさが伝わる書き方:

「インフルエンザ予防接種、まだ間に合います。
小さなお子さんが怖がらないよう、当院では声かけやシールのご褒美など、ちょっとした工夫をしています。初めての予防接種でも安心してご来院ください。」

たった一言でも、「この先生、優しそう」「子どもに配慮してくれそう」という印象が生まれます。


💡実践のコツ:こんな”らしさ”を入れてみましょう

  • 診療のこだわり: 「当院では説明を丁寧にすることを心がけています」
  • 患者さんへの気づかい: 「待ち時間を少しでも短くできるよう工夫しています」
  • 日常のひとこと: 「今日、患者さんから『先生のおかげで元気になりました』と言われ、嬉しかったです」
  • 地域への想い: 「この街で開業して〇年。いつも支えていただき感謝しています」

完璧な文章でなくていいんです。先生の”素の言葉”が、一番患者さんの心に届きます。


まとめ:ブログは”発信”ではなく”会話”です

ブログを書くとき、「情報を一方的に伝えなければ」と思っていませんか?

でも実は、患者さんが求めているのは「先生との会話」のような親しみやすさです。


今日からできる3つのこと

✅ 1記事=1テーマに絞る → 「今日は〇〇について書く」と決めてから書き始める
✅ 結論から伝える → 「まず答え→理由→補足」の順で書く
✅ 先生らしさを一言入れる → 診療での気づかいや、日常の一言を添える


完璧でなくて大丈夫。
読んでくれる患者さんの顔を思い浮かべて、短くても心のこもった言葉を届けてみませんか?

「こんな内容でいいのかな?」と迷ったときは、いつでもご相談ください。
メディカでは、ブログの書き方アドバイスや更新サポートも行っています!

前のページに戻る