COLUMNコラム
忙しい医院さんほど必須!症例説明コンテンツ
「うちは毎日患者さんが多すぎて会話の時間も十分確保できないくらいなので、わざわざホームページは作る必要がない」とのご意見があります。
個人的には、ホームページは患者さんへの情報提供の大切な手段ですので、患者さんが多い医院さんの場合にも有効な道具だと思っています。
新規患者さんの獲得だけがホームページの役割ではありません。
患者数が多くて十分なご説明ができない場合にもホームページが活用できるのです。
おそらく、診療中に説明が十分ではないと感じていても、次の患者さんも長い時間待っていらっしゃるので、不本意ながら説明を切り上げないといけない場合があるのではないでしょうか?
そのような場合に、ホームページが活用できます。
患者さんに「説明が不十分な点があるかと思います。もしよろしければ、詳しいことはこちらを一度ご覧になって下さい」と言いながらホームページの紹介カードをお渡しします。
この対象になるのは、インターネットを使える環境にある患者さんと、ある程度症例のパターンが決まった患者さんだけになってしまいますが、それでも何割かの患者さんには、診療中の限られた時間だけでなく、ホームページでゆっくりと追加の説明をすることができます。
また、先生が忙しそうな場合、質問したくてもできないことが多いですし、十分に理解できていなくても「はいはい」と返事をしてしまいがちです。
だからこそ、症例説明のためのホームページを作成することが大切なのです。
症例説明中心のホームページの作り方
症例説明中心のホームページにするには、患者さんからよくあるご質問に、院長先生がご自分の言葉でお返事をするような内容を増やし、自院に多い病気についての解説・注意点・予防についてなどのコーナーを作っておくと良いでしょう。
そして、患者さんからの新しい質問があったら順次ホームページに追加していくようにしましょう。また、当然、すべての症例についてご説明は出来ませんので、載っていなかった症例やもう少し詳しく聞きたい症例に対しては、メールで対応するか、次回受診時に質問していただくように促す文章を付け加えるとよいでしょう。
眼科・皮膚科などの診療科は作りやすいと思いますが、内科全般になると守備範囲が広くなりすぎてしまうかもしれません。
しかし、先生の専門分野とよくある質問は最低限作成しましょう。
余裕があれば、高血圧やメタボリックシンドロームなど新聞やテレビでよく取り上げられる症状についてはわかりやすい説明がしてあると、患者さんにとってはより嬉しいですね。
ホームページに対する見方を少し変化させて取り組んでみましょう。