COLUMNコラム
クリニック待合室での公衆無線LAN(Free Wi-Fi)、セキュリティの考え方
待合室での公衆無線LAN(Free Wi-Fi)の導入、続々とすすんでいます。
今回は、先生がたが一番心配される、セキュリティについて考えてみます。
セキュリティは、2段階で考える
セキュリティは、「回線」「機械(ルータ)」に分けて考えます。
「機械(ルータ)」で高性能なものを道入したとしても、
「回線」の管理が甘ければ、情報はダダ漏れになります。
回線について
回線の利用には、3パターンあります。
1.患者さん専用に、フレッツ光をもう1回線契約
完璧なセキュリティ対策ですが、金額的に躊躇される先生が多いです。
(月額8千円くらい)
2.既存のフレッツ光の機能を使って、2つのプロバイダ契約をする(回線を分ける)
フレッツ光だけは、マルチセッションという機能があり、1つの回線契約で複数のプロバイダーに同時接続ができます。
現実的で、セキュリティ的にもかなり安心。
(月額2千円くらい)
3.既存回線をそのまま使用
セキュリティ的には安心とは言えないので、避けたい方法です。
機械(ルータ)について
専用ルータ(FREESPOT、Do!SPOTなど)と、個人向けルータがあります。
1.専用ルータ FREESPOT
高機能でセキュリティも高く、公共施設での利用も多く、導入件数多い。
同時接続台数は約20台。ネックは、機械の設定を自分で行うこと。
おすすめは、BUFFALO 法人向け フリースポット導入キット です。
もう一段階高性能なものもありますが、クリニックはこちらで十分です。
2.専用ルータ Do!SPOT
最近、小規模店舗で導入が増えている。NTTのサービスで安心。
毎月500円がかかるが、初期設定は業者さんにお任せできる。
3.個人向けルータ
接続数・セキュリティ的に問題あり。しかし、回線を【1】のパターンにするなら問題なし。
同時接続台数は約10台。診療時間のみの回線利用などの制限もできない。
これらの考え方を組み合わせて、セキュリティを保ちながら、患者さんの利便性/待ち時間対策ができるようになるとよいですね。