COLUMNコラム
ホームページに集患と、ホームページで集患は違う
クリニックのホームページを運営していると、いつの間にか「アクセス数を増やすこと」が目的になってしまうことがあります。でも、ちょっと待ってください。先生が本当に求めているのは、「ホームページへのアクセス」ではなく、「患者さんに来てもらうこと」ですよね。
今回は、多くのクリニックが陥りがちな「ホームページ運営の落とし穴」についてお話しします。
アクセス数が増えても、患者さんが増えない?
ホームページの運営を始めると、制作会社や広告代理店から「今月のアクセス数は○○件でした」「前月比120%です!」といった報告を受けることがあります。数字が上がっていると、なんとなく良い気分になりますよね。
でも、ここで立ち止まって考えてみてください。
アクセス数が増えても、実際の患者数は増えていますか?
実は、ホームページへのアクセスを増やすこと(ホームページ「に」集患)と、ホームページを通じて実際に患者さんに来てもらうこと(ホームページ「で」集患)は、まったく別物なんです。
「ホームページに集患」の落とし穴
ホームページへのアクセスを増やすこと自体は悪いことではありません。でも、それだけに注力してしまうと、こんな問題が起こります。
関係ないアクセスばかり増える
例えば、「風邪 症状」といったキーワードで検索上位に表示されるようになったとします。確かにアクセス数は増えるでしょう。でも、そのアクセスの多くは「とりあえず症状を調べたい人」であって、「先生のクリニックに行きたい人」ではありません。
数字だけを追いかけてしまう
月次レポートで「アクセス数」「ページビュー数」「滞在時間」といった数字ばかりを見ていると、いつの間にか「この数字を上げること」が目的になってしまいます。本来の目的である「患者さんに来てもらうこと」が、二の次になってしまうんです。
本当に必要な改善が後回しになる
アクセス数を増やすための施策(SEO対策やブログ更新など)に時間とお金を使いすぎて、もっと大切なこと―例えば「予約しやすくする」「診療内容をわかりやすく伝える」「安心感を与える」といった改善が後回しになってしまいます。
本当に大切なのは「ホームページで集患」
では、どうすればいいのでしょうか。
答えはシンプルです。「来てほしい患者さん」に「来てもらえる」ホームページにすることです。
来てほしい患者さんを明確にする
まず考えるべきは「どんな患者さんに来てほしいか」です。
- 定期的に通院してくれる患者さん
- 先生の専門分野の治療を必要としている患者さん
- クリニックの近くに住んでいる、働いている患者さん
こういった「本当に来てほしい患者さん」に向けて、ホームページを作り、情報を発信していくことが大切なんです。
「見つけやすさ」より「選ばれやすさ」
もちろん、ホームページが検索で見つかることは重要です。でも、それ以上に大切なのは「見つけた人が、先生のクリニックを選んでくれるか」です。
例えば、こんな工夫が効果的です。
- 診療方針や先生の想いを丁寧に伝える
- 初めての方でも安心できるように、受診の流れを詳しく説明する
- よくある質問に、先回りして答えておく
- 予約や問い合わせのハードルを下げる
こういった「選ばれるための工夫」は、アクセス数には直結しないかもしれません。でも、実際に来院してくれる患者さんを増やすためには、何よりも重要なんです。
私たちが大切にしていること
メディカでは、ホームページの制作や運用をお手伝いする時、いつも「先生のクリニックに、本当に来てほしい患者さんは誰か」を一緒に考えることから始めます。
ちょっとおせっかいかもしれませんが、「アクセス数が増えました」という報告だけで満足することはありません。「実際に患者さんは増えていますか?」「来てほしい患者さんが来てくれていますか?」と、しつこく確認させていただきます。
なぜなら、私たちは単なる「ホームページ制作会社」ではなく、「先生のクリニック経営を、ホームページを通じて支えるパートナー」でありたいと思っているからです。
まとめ―数字に惑わされないために
ホームページ運営で大切なのは、こんなことです。
アクセス数という「見栄えの良い数字」に惑わされず、「実際に患者さんが来てくれているか」という本質を見失わないこと。
もし今、ホームページの運営を任せている会社から「アクセス数が増えました!」という報告しか来ていないなら、一度立ち止まって考えてみてください。本当にそれで、先生のクリニックは良くなっているでしょうか。
ホームページは、ただそこに「ある」だけでは意味がありません。先生のクリニックに「来てほしい患者さん」が「来てくれる」ために、しっかりと機能していなければならないのです。
メディカでは、医療機関専門だからこそわかる「本当に効果のあるホームページ運営」をご提案しています。「アクセス数は増えているけど、患者さんが増えている実感がない」とお悩みの先生、ぜひ一度ご相談ください。一緒に、本当に意味のある改善を考えましょう。




