COLUMNコラム
クリニックで「人が辞めない」求人を出すコツ
有効求人倍率がどんどんあがり、「募集しても求人が集まらない」というクリニックさんが本当に増えています。
「ハローワークに出しても来ない」
「とらばーゆに高いお金を払ったけど、1件も応募がなかった」
という相談も本当によくいただきます。
大切なのは「人を集める」よりも「人が辞めない」ようにすること。
だから、良いことも悪いことも含めて、誠実に丁寧に伝えていくことが大切だと考えています。
私がホームページやその他の採用ツールで求人を出すときに大切にしていることは、2つあります。
1つは、自分が、そこで働く姿をイメージしてもらうこと。
・ どんな人たちと働くことになるのか
・ どんな仕事をお願いするか
もう1つは、雇用のミスマッチを防ぐことです。
・ どんな人を求めているか
・ きちんと条件を提示する
具体的には、以下のようなことを丁寧に載せていくことが大切です。
採用媒体に載せる情報
求職者さんが知りたい情報を載せることが大前提です。
まずは勤務条件、給与などのハローワークで必ず聞かれる建前情報。
それに加えて「じゃあ、実際のところどうなの?」という実態情報が知りたいはずです。
書き方としては、普通に列挙していくだけでは読みづらいので、図表を使ったり、インタビュー形式を織り交ぜたりしながら載せていくとよいでしょう。
勤務面
- 一日の働き方(スケジュール)
- 年間を通しての繁忙期/閑散期のイメージ
- 実際の休日や残業時間の程度
- 有給の取得率や(あれば)取り方の約束
- 仕事を覚えるまでのサポート体制がどうなっているか
給与面
- 具体的で現実的な数字(繁忙期は残業込でいくらくらい、閑散期はいくらなど)
- 給与の数字に出てこない福利厚生(ワクチン接種や食事会など)
職場情報
- 年齢層(集合写真があると、年齢や人の雰囲気が伝わります)
- お昼休みはみんなどのように過ごしているのか
- スタッフの付き合いの程度(スタッフがプライベートでも仲良しなのか、ドライな関係か)
実態面
- 働いている人の声(なぜこのクリニックを選んだのか、よいところはなにか)
- 職場を退職した人の声(関係性がよくないと難しいですが…)
- 離職の理由
- 平均勤続年数
こうして挙げてみると「言いたくないな」と思うことのほうが多いかもしれません。
でもせっかく採用しても、「思っていたのと違った」「合わない」と辞められてしまうのは、求職者さんにとっても、クリニックにとっても不幸なことです。
良い部分も悪い部分も含め、「等身大のクリニック」を伝えることで、採用についても「相思相愛」になれると思います。