COLUMNコラム
検診を実施するクリニックでの「リコールカード」
歯科ではごくごく当たり前の「リコールはがき」。
定期検診を促したり、治療中断の方へのご様子伺いをしたりなど、
再来院を促すためのツールとして使われています。
先日、私の家族に、大腸内視鏡検査のリコールカードが届きました。
封筒に、大腸内視鏡検査の予約を促すメッセージカードが入っていました。
「定期的に受けたほうがいいですよ」とその場では言われるものの、
数年間に1回のペースでいい場合、ついつい後回しになって忘れてしまいがちです。
実際、私自身も以前、大腸内視鏡を受けましたが、
もう一回あの先生のところで検査を受けたいと思いつつ、
なんだかズルズルと連絡しそびれて、気がつけば5年以上経ってしまいました。
一度タイミングを逃すと、電話しづらいんですよね…。
こうして連絡がくれば、予約の連絡がしやすいのに、と私自身思いましたし、
普段、なかなか医療機関に行きたがらない夫が、
いそいそと自分で電話をしていたのを目にして「これは効果があるぞ!」と実感しました。
リコールカードを送るコツ
1.はがきではなく、封書で送る
歯科の健診と違って、医科の健診はナイーブな内容が含まれることがあります。
ですのではがきではなく、封書で送るのがよいでしょう。
2.送る頻度/希望の有無に気をつける
検査から1年後に、すべての患者さんにお送りしている…という医院さんもありました。
ただ、毎年検査を受けたい人は少ないでしょうし、不要だと感じている患者さんもいます。
検査の問診票に「ご希望の方には、定期検診のお知らせをお送りいたします。希望されますか?」
という項目を作って、○がついている方にだけ、2年後・3年後に送るようにすると良いと思います。
3.「どうしたらよいか?」を具体的に書く
「○○のお知らせ」が届いたときに、患者さんにどうしてほしいですか?
診療予約をしてほしいのか、検査予約を入れてほしいのか。
それは電話でするのか、Web予約を使ってほしいのか。
クリニック側として、こういう風にしてほしい…ということを具体的に書きましょう。
また、一方で患者さんが不安に思いそうなことも明記しておくとよいでしょう。
カードを送ることが目的なのではなく、定期検診が必要な患者さんに受診していただくことが目的なので、それに合わせて行動をデザインしましょう。