COLUMNコラム
情報発信が患者さんとの接点をつくる
日々変化する医療現場で、伝えるべきことは山ほどある
医療現場では日々、さまざまな変化が起こっています。新しい治療法の導入、最新の医療機器の設置、診療体制の見直し、オンライン予約システムの刷新など、クリニックは常に進化し続けています。
しかし、どれほど素晴らしい変化であっても、患者さんに知られなければ、それは存在しないのと同じです。
私たちが必ず確認すること
私たちは、こうした変化があるたびに、必ず先生方に確認をとるようにしています。
「この情報、患者さんに伝えますか?」
この一言が、実は非常に重要な意味を持っています。
情報発信の有無が、来院を左右する
シンプルですが、確かな原則があります。
情報を載せれば、患者さんは来ます。
載せなければ、患者さんは知らないまま、そして来ません。
たとえば、新しい治療法を導入したとします。それが患者さんのニーズに合ったものであれば、情報を発信することで、その治療を必要としている方々との出会いが生まれます。
一方で、まだ体制が整っていない場合や、当面は限定的に提供したい場合は、あえて大々的に発信しないという選択もあります。症例を重ねてから告知したい、スタッフの習熟を待ちたい、そうした先生方の判断もあるでしょう。
情報発信は、クリニックの「意思表示」
つまり、情報発信は単なる「お知らせ」ではありません。クリニックの意思表示なのです。
来てほしい患者さんには積極的に情報を届け、まだ受け入れ体制が整っていなければ発信を控える。この判断を、先生方の意向を確認しながら、丁寧に行うことが大切だと考えています。
だからこそ、私たちは「どうされますか?」とこまめにお伺いするのです。
患者さんは、情報を取りに来てくれない
ここで忘れてはならない現実があります。
患者さんは、自分からクリニックへ情報を取りには来てくれません。
ホームページを毎日チェックしている方は、ほとんどいません。SNSをフォローしていても、すべての投稿を見ているとは限りません。
多くの患者さんは、「困ったとき」「必要に迫られたとき」に初めてクリニックを検索し、そのときに目に入った情報をもとに判断します。つまり、情報がなければ、選択肢にすら入らないのです。
だからこそ、こちらから差し出す
待っているだけでは、患者さんとの接点は生まれません。
新しい治療法も、便利になった予約システムも、丁寧な診療体制も、患者さんに届いて初めて価値を持ちます。どれほど良い医療を提供していても、知られなければ意味がないのです。
だからこそ、こちらから積極的に情報を差し出す必要があります。
先生の想いを、患者さんに届ける
医療は、提供する側と受ける側の信頼関係で成り立っています。その信頼関係の第一歩は、正確でタイムリーな情報提供から始まります。
「こんな治療ができます」
「こんな体制で診療しています」
「こんなことでお困りなら、ぜひご相談ください」
そうしたメッセージを、適切なタイミングで、適切な方法で届けること。それが、私たちの役割だと考えています。
患者さんに選ばれるクリニックへ
情報発信は、患者さんとクリニックをつなぐ架け橋です。
だからこそ、先生方の想いを丁寧に聞き取り、どのように伝えるかを一緒に考える。そして、先生が「今」伝えたいこと、「今は」控えたいことを尊重しながら、最適な情報発信をサポートしていく。
その積み重ねが、患者さんに選ばれるクリニックをつくっていくのだと、私たちは信じています。




