COLUMNコラム
ホームページ制作会社を信じるな!
Web担当者Forum | 外注を信じると馬鹿をみる?(第1回)という記事から。
私が、いつも気になっていたことがそのまま記事になっていたので、
医院のホームページに置き換え、さらに私見をまじえてご紹介します。
ホームページの相場と、WEB制作会社の本音
ぶっちゃけて言ってしまいましょう。
院長先生は、ホームページで「集患したい」「自分のやってることを知らせたい」と思っているでしょうが、ホームページ制作会社は「手間のかからないサイトを作りたい」「高いサイトを作りたい」と思っています。
ホームページを作る時の、相場をまず見てみましょう
平均的なきちんとしたホームページを作るには、
ディレクター、デザイナー、コーダー、ライターの4人が3ヶ月かけて作ります。
ただ、専門性が高くて費用のかかるライターは、ほとんど参加しません。
一つのサイトを作るのに1人が1ヶ月かけて制作していく計算ですね。
つまり、ホームページ=ひとり分の給料+経費を稼がなければ採算は取れません。
だから、WEB制作業界の年収は300万円程度=月20万円程度で
ホームページ1つ作ると、30万円~50万円が相場になるのです。
きちんとしたサイトを作る制作会社さんの本音は、
できるだけオプションをつけて高いサイトにしたい…でしょう。
では、5万円、10万円で作る安い制作会社さんはどうでしょう?
採算を取るために、できるだけ手間を抑えて、大量生産をします。
言われたことを機械的に処理するか、面倒なことは先生に任せるスタイルです。
そんな大量生産をするホームーページ制作会社さんの本音としては、
とにかく、どこのでもいいからどんどん作らせてほしい!でしょうね…。
医院経営、集患について考えている余裕はない
このように、ホームページ会社さんは毎月いくつものサイトを同時進行で制作していますし、
同時に複数の業界のサイトを作っていることがほとんどです。
- どうやったら集患できるかな?
- 患者さんは、どんな情報を知りたいと思っているんだろう?
- 先生のこの経験や知識、この機械って他の医院さんとは違う!
こんなことを考えて作っている余裕がある人は、めったにいないでしょう。
医療についての知識、患者さんの流れ、他院さんと差別化できるところというのは、
先生が考えて、教えてあげなければ、普通の制作会社さんにはわからないと思います。
ホームページでの集患と、患者さんの治療は同じ。
WEB制作を依頼すると、だいたい3つの職種が関わります。
- 契約を取ってくる「営業マン」
- 実際にホームページを作る「制作スタッフ」
- 院長先生と、制作スタッフの意見を調整する「ディレクター」
誰かは本気で「集患できるサイトを作りたい」と思ってくれているかもしれませんが、
全員が同じようにその思いを持ってWEB制作ができるかというと、それは難しいでしょう。
であれば、対策は2つです。
- 先生自身が、ホームページで集患したいという強い信念を持って制作に入る
- 医療について理解していて、集患のお手伝いができる担当者と一緒に制作をする
先生がどちらの方法を選んで、ホームページを運用していくかはわかりません。
ただ、どのホームページ制作会社さんを選んで、誰が担当になるかによって、
先生のホームページの効果は大きく変わるということは、知っておいてください。